便秘でアトピーを悪化させないためにおすすめの対策法4つ

※このページは、運営者が慢性の持病(アトピー)から脱却した経験をもとに作成しています。

便秘はアトピーに深く関わっています。便秘になると老廃物や毒素などの有害物質が体から排出されにくくなり、アトピーが悪化しやすくなるからです。

ここでは「便秘とアトピーの関係」について解説したあと、「便秘でアトピーを悪化させないための対策方法」を紹介します。

便秘は悪玉菌を増やし、アトピーの悪化につながる

便には体にとって不要な物質を、排出する役割があります。そのため便秘になると有害物質が体内に溜まり、アトピーの悪化につながります。

便が腸に長時間とどまると「悪玉菌」が増えて、腸内環境が悪化します。
悪玉菌は体に悪い働きをする細菌で、炎症を起こしたり毒素を出したりしながら増殖します。便秘による腸内環境の悪化は、悪玉菌にとって活動しやすい状態を作り出してしまうのです。

有害物質が排出されないお通じは便秘と同じ

「毎日お通じがあるので便秘ではない」と思っている人でも、症状によっては便秘の可能性があります。

たとえば厚生労働省では毎日便通があっても、「排便に苦痛が伴う硬い便」や「便の量が極端に少ない」ときは便秘と定義しています。また、「排便しても便が残っている感覚」や「お腹が張る」といった症状も便秘です。

前述したように便秘になると、体内の有害物質が十分に排出されません。たとえ毎日お通じがあっても、それが本来の役割を果たしていないのです。

これとは反対に2日や3日に1回のお通じであっても、排便がスムーズでスッキリした感覚があれば便秘ではありません。

便秘かどうかの判断には、お通じの回数だけではなく、「スッキリと排便できているか」についても、確認することが大事です。

便秘の原因

便秘になる原因には、次のようなものがあります。

不健康な食生活

不規則な食事時間や深夜に食事をする習慣は腸の働きに負担をかけるため、便秘につながります。

またカップラーメンなどのインスタント食品や、ハンバーガーなどのファーストフードを食べる機会が多かったり、ダイエットで食事の量が極端に少なかったりすると、食物繊維が不足して便秘になりやすくなります。

水分不足

体内の水分が不足すると、便が硬くなります。硬くなった便はスムーズな排便を妨げるため、便秘につながりやすくなります。

食べものに限らず体に入った水分は、すべて腸で吸収されています。そのため体に入る水分が不足すると、腸は食べた物から水分を吸収するしかありません。便は水分が失われて、どんどん硬くなってしまいます。

便意を我慢する習慣

便意が起きても我慢していると、便秘になります。便意の我慢を繰り返していると、「便を出したい」という腸からの指令を脳に伝える機能が弱くなり、やがて便意そのものを感じなくなってしまうからです。

朝は身支度で忙しかったり、職場や公共のトイレでは周りの気配が気になったりして、便意を我慢しがちです。そうした便意を我慢する習慣が、便秘へとつながってしまいます。

便秘でアトピーを悪化させないための対策方法

ここからは便秘を予防するための対策として、おすすめのことを4つ紹介します。

1.食物繊維をバランス良くとる

食物繊維を多く含む食材をとると便秘になりにくい体質を作ることができ、アトピーの改善に役立ちます。

体に入った食物繊維は、不要なものや有害物質を取り込みながら、便として排出されます。食物繊維をたくさん取ることは、体内の有害物質を減らすことにつながります。

また食物繊維は腸内に存在する「善玉菌」の働きを活発にして、腸の働きを整えてくれます。 善玉菌は消化や吸収を促進したり免疫力を高めたりするなど、健康維持に役立つ腸内細菌です。

食物繊維には「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」の2種類があり、それぞれ特徴が違います。

たとえば不溶性食物繊維は水に溶けず、水分を吸収すると膨らむ性質があります。そのため不溶性食物繊維を多くとると、便の量が増えて便通が促されるといった効果が期待できます。

一方の水溶性食物繊維は、水に溶けてネバネバする性質を持っています。そして水溶性食物繊維は、腸内環境を整えて便を柔らかくする作用があります。

このように食物繊維といっても、種類によって働きがまったく違います。
そのため便秘予防には、「便の量を増やす不溶性食物繊維」と、「便を柔らかくする水溶性食物繊維」をバランス良く組み合わせることがおすすめです。

不溶性食物繊維
不溶性食物繊維を多く含む食品:緑黄色野菜(ほうれん草、小松菜など)さつま芋。キノコ類。豆類(納豆、おから、小豆など)。繊維の固い野菜(ゴボウ、ニラ、セロリなど)
水溶性食物繊維
水溶性食物繊維を多く含む食品:果物(リンゴ、キウイ、みかんなど)、イモ類(ジャガイモ、里芋など)、海藻類、繊維の柔らかい野菜(ニンジン、大根、たまねぎ、トマトなど)

2.適度に水を飲む

適度に水を飲む習慣は、便秘の予防に役立ちます。体に入った水分は、便が固くなることを防いでくれるからです。

厚生労働省では、普通に生活している人で1日に約1.2リットルの水を、食事以外に補給することを推奨しています。

便秘予防の水分補給ではこの量を目安にして、便秘気味であれば量を少し増やすと良いでしょう。

3.こまめに運動する

こまめに運動する習慣は、便秘になりにくい体質をつくります。運動すると血液の流れが良くなり、腸の働きが活発になるからです。

便は「蠕動(ぜんどう)運動」といって腸が縮んだり緩んだりする動きによって、出口である肛門まで移動します。そして腹筋の力によって、体の外へ押し出される仕組みとなっています。そのため蠕動(ぜんどう)運動や、腹筋の力が弱まると、便はスムーズに排便できなくなってしまいます。

こまめな運動は、腹筋が鍛えられ蠕動(ぜんどう)運動を促進するといった、排便をスムーズにする効果が期待できます。

特に日ごろから椅子に座っている時間が長い人は、猫背で腹部を圧迫する姿勢になりやすく、蠕動(ぜんどう)運動や腹筋の力を弱めてしまう恐れがあります。

それを防ぐには下半身を動かす運動を、できるだけこまめに行うようにしましょう。たとえばウォーキングやストレッチ、階段の昇り降りは、手軽にできる運動としておすすめです。

4.決まった時間にトイレへ行く習慣を持つ

便意があってもなくても、毎日決まった時間にトイレに行く習慣は便秘の予防に役立ちます。決まった時間にトイレに行くことを続けていると、脳がそのリズムを覚えて排便の習慣がつきやすくなるからです。

一般的に朝は「便意を感じやすい時間帯」と言われています。起きて体が動くと、眠っていた腸が刺激されるためです。

さらに朝起きてすぐに水を飲んだり朝食を食べたりした後は、腸への刺激がより強まります。それによって排便につながりやすくなりますので、毎日決まった時間にトイレに行く習慣は、朝の時間帯がおすすめです。

まとめ

ここでは「便秘とアトピーの関係」と、「便秘でアトピーを悪化させないためにおすすめする4つの対策」を紹介しました。

便秘は有害物質が体から排出されにくくなり、腸内の悪玉菌が増えてアトピーの悪化につながります。

便秘でアトピーを悪化させないためには
・「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」を含む食材をバランス良くとる
・適度に水を飲む
・ こまめに運動する
・ 決まった時間にトイレへ行く習慣を持つ
といった対策がおすすめです。

こまめに水を飲む習慣は、手軽に始められる健康法です。
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