「素材からだしを取るのは手間がかかって面倒」に感じたり、「だしを取ったあとのだしがらを捨てるのが勿体ない」と思ったりして、無添加だしを使うことをあきらめていませんか?
今はだしの素を使っているけれど、できれば無添加だしに切り替えたいと思っているなら、手軽に使える粉末タイプの無添加だしがおすすめです。
粉末タイプの無添加だしなら、サッと使えて手軽なうえに、作っただしが余ったりだしがらを捨てたりするムダはありません。
まただしの栄養分をまるごと食べられるのも魅力です。
手軽に使える粉末の無添加だしは、健康に気づかいながらも、できるだけ短時間で料理を仕上げたい共働きのご夫婦や、お勤め帰りの人にもおすすめです。
もくじ
「無添加だし」でも、すべてが完全な無添加とは限らない
「無添加だし」と表示されていても、実際には様々な食品添加物が入っている商品もあります。
たとえば「無添加だし」の中に、「合成保存料、合成着色料、人工甘味料を使用していない」と表示された商品があります。だしの素材はすべて国産というこだわりです。
しかしこの商品は完全な無添加だしではありません。アミノ酸といった化学調味料が使われているからです。
化学調味料で使われていないのは「合成保存料、合成着色料、人工甘味料」だけなのですが、インターネットで検索すると無添加だしとして紹介されています。
たとえ「無添加だし」と表示されていても、すべてが完全な無添加だしではないのです。
人工的な調味料が入っても「無添加だし」と表示できる
無添加だしの中には、人工的な調味料が使われている商品もあります。
たとえば「たん白加水分解物」、「酵母エキス」は、アミノ酸と同じように「うまみを出すために人工的に作られた調味料」です。しかしアミノ酸とは異なり、化学調味料ではなく食品として扱われています。
「たん白加水分解物」、「酵母エキス」は自然には存在しない素材ですが、食品扱いなので添加物という表示は必要ありません。
これらの素材がだしに使われたとしても、「化学調味料無添加」という表示が可能になるのです。
このほか無添加だしと表示されている商品でも、砂糖、塩、粉末醤油といった調味料が入っている商品もあります。
無添加のだしを選んだつもりが、だしの素と変わらないとしたら、がっかりしますよね。
それを防ぐには、たとえ無添加と表示されていても、必ず原材料をチェックすることが失敗しないポイントです。
無添加粉末だしのメリット・デメリット
無添加粉末だしは、かつお節、いわし煮干、昆布、椎茸など、一般的にだしとして使われる天然の素材を、細かく粉末状にしたものです。
メリット
- 必要な時に手軽に使える(だしの素と同じように使える)
- 煮だすことなく使える
- だしガラを捨てるムダがない
- だしの栄養を丸ごと食べられる
- 炒め物や煮物料理にも使える
デメリット
- だし汁が濁りやすい(濁らせたくないときは濾す)
- 商品によっては、濾さないで使うとザラザラした食感になる
- だしの素のように、完全に溶けることは無い
無添加粉末だしの選び方
粉末だしを初めて使う方には、ブレンドタイプがおすすめ
無添加粉末だしの原料となる素材には、かつお節、いわし煮干、昆布、椎茸などがあります。
素材が1種類だけのもの、数種類がブレンドされているものなど、商品によってタイプが異なります。
初めて無添加の粉末だしを使う方、どれを組み合わせれば良いのか判断に迷う方は、数種類がブレンドされた商品がおすすめです。
自分の好みに合わせてブレンドしたい方や、料理のタイプに合わせて素材を調整したい方は、1種類ごとの商品を選ぶと良いでしょう。
だしパックタイプは、だしを取ったあとが無駄になりやすい
商品によっては、素材が1回ごとにパックされた「だしパック」タイプがあります。
だしパック を使うと、分量のお水にパックを入れて数分煮出すだけで、粉が汁に交じらないだし汁が手軽にできあがります。
ただ、だしを取ったあとは、パックの中にだしが残ります。味付けしてふりかけなどに再利用すれば無駄になりませんが、毎回のこととなると面倒に感じるかもしれません。
また連結されたパックの場合、切り離すときに破れやすい商品もあるようです。
無添加粉末だしの保存方法
開封後は、湿気が入らない密封された容器に入れ替えることがおすすめです。
直射日光があたる場所、高温・多湿の場所に置くのは避けてください。
できれば冷蔵庫か冷凍庫での保存が良いでしょう。
無添加粉末だしの賢い使い方
短期間で使い切れるだけの量を、タッパウェアのような密閉容器や瓶に入れて冷蔵庫で保存して、残りは冷凍庫で長期保存すると、無駄なく使い切れます。
タッパ―には小さいスプーンを入ておくと、冷蔵庫から取り出してから、サッと使えるので便利です。
無添加粉末だしは、直接お椀にお湯を注ぐ方法でも使えます。
お椀にお味噌と乾燥ワカメなどの具材を入れて、無添加粉末だしを加えてお湯を注げば、時間のないときでも、お鍋を使わず、手軽にお味噌汁ができあがります。
また煮物や炒め物などのお料理には、直接ふりかけて使うこともできます。
無添加粉末だしおすすめ7選
まるごとうまみだし 九州産 粉末だし
原材料:鰹荒節(指宿市・山川産)、いわし煮干し(九州産)、椎茸(九州産)、昆布(北海道産)
口コミ
引用:Amazon
・塩分控えめで素材の味が生きている。天然だしで値段も手頃。オススメです!
・これは美味いです。使用も簡単、ただパラパラするだけ。
・とても便利。お味噌汁はもちろんオリジナルの浅漬けに少し入れたり、お吸い物にも便利。助かってます。
マエカワテイスト 天然だしパック 特撰
原材料: 国産いわしふし、国産うるめふし、国産かつおふし、北海道産昆布
口コミ
引用:Amazon
・最初は私の舌(味覚)が化学調味料に慣らされていて美味しく感じませんでしたが、一袋空ける頃には舌も慣れて美味しく感じられるようになっていました。
・最近顆粒の出汁ばかり使ってましたが、やっぱりこれに戻ると本来の自然な出汁の香りで身体にも良く、離乳食を作り終えても愛用したいなと思いました。
かね七 天然だしの素パック
原材料:鰹節、いわし煮干、昆布、椎茸、あじ
口コミ
引用:Amazon
・味も優しい鰹だしなので、塩分控えて薄味に仕上げるのに助かる。
・しっかり出汁として役にたってます。毎日煮物や味噌汁に使っています。科学調味料が入っていないので安心して使えるのが何より嬉しいです。
こころダイニング香りふくらむ日本のうまみだし キッコーマン
原材料:うるめいわし節(国内製造)、かつお枯節、昆布、かつお荒節、さば節、かたくちいわし煮干
口コミ
引用:Amazon
・化学調味料に舌がなれていて、当初は物足りなさを感じていましたが、お鍋に使い続けているうちに味覚をリセットできたのか、出汁の旨味がわかるようになってきました。
・とっても簡単に使えます。大根を出汁で煮て食べましたが、塩やみりん等を入れずそのものの味で十分に美味しかったです。無添加なのもとても良いです。
かつおぶしの中野 本枯 かつお 粉末
原材料: かつおのかれぶし(鹿児島県指宿山川産)
口コミ
引用:Amazon
・市販のだしは、添加物がたくさん入っている気がしてこちらの商品を買ってみました。味噌汁に入れてみたら、香りはいいしコクが出る!とても美味しく、少量で大満足です。
・自然の旨みを使った出汁でお味噌汁を作りたくて、こちらを購入しました。この商品は丁寧に作られた本枯鰹節を粉末にしてあるものなのでとても好い商品だと思います。
・自然な味でほんとうにおいしいです。
地球洗い隊 本物だしパック
原材料:あご(長崎産)、かつお(枕崎産)、昆布(北海道産)、しいたけ(国産)
口コミ
引用:Amazon
・完全無添加のものを探していたのでこちらを購入しました。お味噌汁や卵焼き、丼などに使っております。しっかりとしたお出汁の味で香りも引き立っています。
・最初は化学調味料に慣れてしまっていて物足りなく感じましたが、いまは大変良いと思っています。
・子供ができてからお出汁の原材料が気になり、アミノ酸や酵母エキスの入っていない出汁を探していましたが、やっと我が家に合う良い出汁パックを見つけました。
だし屋ジャパン 4種の粉末(さば・かつお・あじ・いわし)
原材料:さば かつお あじいわしのふし(国内産)
口コミ
引用:Amazon
・少し加えるだけで味が抜群に美味しくなりました。
・味が濃いですが、美味しい!
・香りの良いダシですが、うどん出汁として使う時は、お茶パックなどに入れて使わないと 粉末が完全に溶けるタイプでないので、にごります。お好み焼き、たこ焼きなどに使用するのであれば、そのまま使用できます。
まとめ
だしを「だしの素」タイプから、「無添加だし」に切り替えたいと思っているなら、手軽に使える粉末タイプの無添加だしがおすすめです。
初めて無添加の粉末だしを使う方、どれを組み合わせれば良いのか判断に迷う方は、数種類がブレンドされた商品がよいでしょう。