めんつゆは、麺類のつゆとしてだけでなく、煮物や和え物など、日々の料理に欠かせない万能な調味料です。忙しい毎日でも、手軽に本格的なだしの風味を取り入れられるため、重宝している方も多いでしょう。
特に、赤ちゃんの離乳食に使い始めたいと考えている親御さんにとって、どのような基準で製品を選ぶべきかは非常に大切なポイントです。
離乳食で味付けを始める時期(生後9〜11ヶ月頃の後半期)には、まだ未発達な赤ちゃんの味覚や内臓に配慮し、**「素材本来の力を引き出した、質の高い製品」**を少量ずつ取り入れることが推奨されます。
納得できる「めんつゆ」を選ぶための3つのチェックポイント
質の高い調味料を選ぶ際は、パッケージの裏面にある「原材料名」を確認する習慣をつけましょう。
ポイント1:甘みの質に注目する

「ぶどう糖果糖液糖」などの液状糖は、急激な糖分摂取につながりやすく、素材本来の風味を損なうことがあります。砂糖やみりんといった、昔ながらの調味料で甘みを整えているものを選ぶと、穏やかな味わいを楽しめます。
ポイント2:素材から直接だしを取っているか

効率を優先した「調味料(アミノ酸等)」による味付けではなく、かつお節や昆布を贅沢に使い、職人が時間をかけて煮出した「一番だし」を使用している製品は、後味がすっきりとしており、食材の味を邪魔しません。
ポイント3:余計な濃縮エキスに頼らない

「酵母エキス」や「たん白加水分解物」といった、うま味を補強するための成分が含まれていない製品は、自然な風味の重なりを感じさせてくれます。特に味覚を育む時期のお子様には、こうした「自然なだしの重なり」を体験させてあげることが大切です。
伝統とこだわりが息づく、厳選の逸品(一例)
【佐々長醸造】老舗の味 つゆ
佐々長醸造さんは、明治39年創業の老舗です。大自然に恵まれた環境で、「品質第一」をモットーに「こだわり」の品を提供しています。
職人が手作業で大量のかつお節から一番だしを取り、伝統的な木桶で仕込んだ醤油と合わせた贅沢な一品。機械では出せない深い香りが特徴です。
作り手のこだわり
老舗の味 つゆは、仕込み水に、早池峰山麓のナチュラル・ ミネラルウォーターを使用。
職人さんが、手作業で時間をかけながら 大量のかつお節でだしを取ります。だしは”えぐみ”が出ないよう搾らない「一番だし」のみを使用。芳醇な香りと澄んだ色の、ぜいたくなだしを、 明治時代から使用している樽でつくられた醤油とブレンド。機械では出せない 深みのある味に仕上げています。
原材料
しょうゆ(小麦・大豆を含む、国内製造)、砂糖、かつお削り節(厚削り)、食塩、みりん
【光食品】有機めんつゆ
光食品さんは、オーガニックや国産の原料にこだわり、添加物や化学調味料などを使用せず、素材本来の味を生かした食品づくりを行っている会社です。
国産の有機大豆や小麦を原料とし、自社で煮出しただしを使用。原材料の素性が明らかな、誠実なものづくりが光ります。
作り手のこだわり
醤油は、遺伝子組み換えされていない国産有機丸大豆を使い、1年以上熟成させた有機本醸造醤油を使用。
エキスを使わず、自社で国産かつおぶしと国産昆布から、だしをとっています。
有機米醗酵調味料は国産有機米・米麹、水を原料に、清酒酵母を使って醗酵させて作った「有機純米料理酒(加塩タイプ)」を使用しています。砂糖は有機砂糖を、食塩はシママースを使用。
開封には栓抜きが必要です。
原材料
有機しょうゆ(有機大豆(国産)、有機小麦(国産)、食塩)、有機砂糖、有機米醗酵調味料、有機米酢、かつおぶし、こんぶ、食塩
【正金醤油】正金 つゆ
正金醤油さんは創業 大正9年の老舗。醤油の産地として有名な、小豆島(香川県)で営業を続けています。
つゆの材料にも使われる天然醸造の醤油は、創業当時から仕込みに使い続けている杉の木桶を用いてつくられています。そのこだわりの醤油を使って、無添加のつゆ、だしやぽん酢などがつくられています。
作り手のこだわり
最高級とされる「鰹の本枯節」を使用。天然醸造醤油の力強いコクが、シンプルな原材料ながら満足感のある味わいを生んでいます。
原材料
しょうゆ(本醸造 大豆、小麦を含む)、砂糖、かつおかれぶし、食塩
【正金醤油】八方だし
作り手のこだわり
「正金醤油 八方だし」は、鰹の本荒節、片口鰯の煮干し、昆布を使用。
それらを自社で煮出し、国産丸大豆(遺伝子組み換えでない)を100%使用した天然醸造醤油とともに仕上げられています。
原材料
しょうゆ(本醸造)(大豆・小麦を含む)、砂糖、かつお節、煮干し、昆布、食塩
【マルシマ】 つゆ彩々(濃縮タイプ)
創業 昭和31年、醤油の製造卸から始まったマルシマさん。有機(オーガニック)認証品、自然食品など、「豊富な食経験に裏付けられた安心な食べ物をできるだけ手を加えずありのままお客様にお届けすること」を第一に考えている会社です。
作り手のこだわり
「つゆ彩々」は、国産原料100%。3種類の「厚削り節」を贅沢に使用し、手間と時間をかけて丁寧にだしをとり、「国産醤油」と「本格三河みりん」を合わせてつくられています。
原材料
しょうゆ(国内製造・遺伝子組み換えでない)、節(かつお、そうだ、さば)、砂糖(てんさい)、みりん、食塩、米酢、(一部に小麦・大豆を含む)
*アレルギー物質(28品目):小麦、大豆、さば
【ヤマロク】 菊つゆ
ヤマロク醤油さんは、創業150年以上の歴史を持つ老舗。ヤマロク醤油さんの醤油は、すべて自然環境の下で職人さんの手作り。完全無添加で、製造工程に化学原料を一切使っていない、酵素が生きたままの醤油です。
作り手のこだわり
「菊つゆ」は、こだわりの原料を使用して、大杉樽でじっくりと熟成してできた、正統派の醤油「菊醤」がベースの贅沢なめんつゆです。
羅臼産の昆布と枕崎産のかつお節でだしをとり、種子島産の砂糖で甘口に仕上げた香り高いだし醤油です。
原材料
しょうゆ(本醸造)(黒大豆、小麦を含む)、みりん、砂糖、風味原料(かつお節、昆布)
【節辰商店】だし 鰹たっぷりつゆ
節辰商店さんは170年の歴史があるだしの専門店です。
作り手のこだわり
原材料はすべて国内産。
選りすぐった上質のかつお節(枕崎産)、土佐清水産の宗田かつお節、北海道産昆布、国産干椎茸。
これらを組み合わせた濃いめのだしに、有機特選醤油と本みりんを組み合わせた、最上級の素材のみでつくられたつゆ。
原材料
醤油(大豆・小麦を含む)(本醸造)、砂糖、ふし(かつお、宗田かつお)、食塩、みりん、昆布、干し椎茸
【桃屋】 つゆ 特級
桃屋さんは、大正9年の老舗です。
作り手のこだわり
「つゆ 特級」は、醤油、砂糖、本鰹、みりんの4種類の原料だけでできたシンプルなめんつゆ。
だしは厚削り本鰹節の一番だしのみ、砂糖は本格的なそば屋さん同様、ザラメ糖が使われています。
美味しさを守るために、容器ビンは紫外線に強い黒ボトルを使用。黒ボトルは、再生ガラスを90%以上使用した“エコロジーボトル”です。
原材料
しょうゆ(本醸造)(小麦を含む)、かつおぶし、砂糖、みりん
【堀内八郎兵衛】 めんつゆ
初代堀内八郎兵衛(江戸時代)が社名の由来となっている老舗。身体にやさしい食品、食材作りを継続し、昔は当たり前だったように、自然食・有機栽培であることを大切にしています。
作り手のこだわり
醤油は有機丸大豆、有機小麦を使用したオーガニック醤油を使用。
だし材料は国内産かつお節(削ってから日をおかない。0.3mm以上の厚切り)、北海道産昆布(その時期に最も品質の良い最上級の昆布)、国産干ししいたけ。
原材料名 : しょうゆ(本醸造)、砂糖、ふし(かつお、宗田かつお)食塩、みりん、昆布、干し椎茸(原材料の一部に大豆・小麦を含む)
離乳食で活用する際の注意点
赤ちゃんにめんつゆを使う際は、以下の2点に特に注意しましょう。
1.塩分を控えめに
めんつゆは、たとえ良質な素材で作られていても、赤ちゃんにとっては塩分が非常に高いものです。大人が「薄い」と感じる以上に希釈し、風味付け程度(ごく少量)から始めましょう。
2.素材を育てる
シンプルな原材料で作られたつゆは、赤ちゃんの繊細な味覚を壊さず、本物の美味しさを教える手助けになります。
まとめ:豊かな食卓は、確かな「選び方」から
私たちが口にするものは、私たちの体を作る大切な要素です。便利な調味料だからこそ、どのような工程で作られ、何が入っているのかを理解して選ぶことが、自分や家族のすこやかな暮らしにつながります。
素材本来の風味を大切にした「誠実な一滴」を選んで、日々の食卓をもっと豊かにしてみませんか。





