オートミールは栄養価が高く、健康目的やダイエットの置き換え、赤ちゃんの離乳食として人気があります。そして種類も豊富なので、どれが良いのか選ぶのに迷う人もいると思います。
スーパーやコンビニなどで手軽に買えるオートミールの中には、砂糖で味付けされたものや小麦が含まれているもの、栄養強化剤や乳化剤などの添加物が含まれているものもあります。
赤ちゃんの離乳食用であればもちろんのこと、健康のためにオートミールを取り入れるのであれば、オートミールは無添加の中から選ぶことをおすすめします。
もくじ
初めての方にはコレ!おすすめの無添加オートミール
エルサンクジャポン 有機オートミール
オートミールを初めて食べるのであれば、まずは量少なめの商品でお試しがおすすめ。オートミール初心者でも、無理なく食べきれる量です。
「エルサンクジャポン 有機オートミール」は、粒が小さく柔らかいクイックオーツタイプ。
加熱加工されているので、たとえばヨーグルトやミルクに混ぜて、そのまま食べるなど、“オートミールを手軽に体験” できます。
また加熱すれば、とろみのある柔らかさになりますので、離乳食にも手軽にお試しできます。
量が少なめ。そのままでも食べられるので、まずは手軽にオートミールを体験してみたい方におすすめ。
しっかりした粒が好みの方にはコレ!おすすめの無添加オートミール2選
きぼうのオートミール
粒がしっかりしたプチプチとした食感、ロールドオーツタイプのオートミールです。
初めての方や、作り方が分からない方でも、簡単に作れるオリジナルレシピのQRコード付き。さらに計量スプーンも付いています。
初心者だけでなく、オートミールに慣れている方にもおすすめです。
オリジナルレシピのQRコード、計量スプーン付き。
[前田家] オートミール
ロールドオーツのオートミール。粒がしっかりした、やや厚めのタイプです。
水分を加えてもしっかりした粒の食感があり食べやすいので、加熱するとトロトロに柔らかくなるオートミールが苦手な方に、向いています。
※オートミール経験者向き
しっかりした粒タイプなので、水分を加えても食感があり食べやすい。
ダイエットにはコレ!無添加オートミールおすすめ3選
アリサン オートミール
粒が大きくしっかりして、噛みごたえのあるオートミール。
ごはんの代わりに食べる「米化」にも向いています。また水や牛乳などに一晩浸して翌日食べる「オーバーナイトオートミール」にもおすすめです。
※オートミール経験者向き
粒が大きく噛みごたえがあるので、「米化」や「オーバーナイトオートミール」におすすめ
あお季の杜 オートミール プレミアム
粒が小さく薄いタイプのオートミール。お米のような感覚で食べられる、置き換えダイエットにも向いているオートミール。
クイックオーツタイプなので、オートミール初心者にも向いています。
お米のような感覚で食べられるので、置き換えダイエットに向いている
FLAHAVAN’s ひきわりオートミール
スティールカットオーツ(もみ殻を取り除いたオーツ麦を2~3つにカットしたもの)タイプのオートミール。プチプチとした食感が特徴。白米に混ぜて炊くこともでき、腹持ちが良いのでダイエットにも向いています。
※加熱加工されていないので、水や牛乳などを加えてお鍋で20~30分程度煮るなど、加熱調理する必要があります。
※オートミール上級者向き
腹持ちが良く、ダイエット向き。
離乳食にはコレ!無添加オートミールおすすめ2選
日食 プレミアムピュアオートミール
乳児用規格適用食品。
粒が小さく、クセがなく食べやすい味。加熱すると柔らかくなり、とろみが出る。
乳児用規格適用食品なので離乳食にピッタリ。
ムソー 北海道産・オートミール
国内産(北海道)で、お子さまにも安心。クセがなく食べやすい味。短時間の加熱で柔らかくなるので、時間のない時にも便利。お粥のような食感。
国産で、お子さまにも安心。短時間の加熱で柔らかくなるので、忙しい朝にも重宝します。
オートミールのメリット・デメリット
一般的に健康やダイエットに良いと言われているオートミールですが、メリットがある反面デメリットもあります。そこでオートミールを買う前に、メリット・デメリットを知っておくと良いでしょう。
オートミール5つのメリット
食物繊維が豊富
オートミールは食物繊維が豊富です。そして水溶性食物繊維、不溶性食物繊維のどちらも含まれています。
低GI食品なので、血糖値が上がりにくい
オートミールは低GI食品ですので、食べた後でも血糖値が上がりにくいのが特徴です。血糖値が上がりにくい食品は、肥満や糖尿病、高血圧などの生活習慣病の予防につながります。
少量でも満足感が高い
オートミールは少量でも満足感が高まります。その理由は食物繊維の豊富さにあります。
食物繊維は消化に時間がかかります。そのため、お腹が空きにくくなるのです。
またオートミールは水分を吸って膨らみます。そのため牛乳で煮たり、水を加えてお粥にしたりなど、水分を加わえることによって”かさ”が増します。少量でも満足感が得られるのは、そうした理由です。
一食分のカロリーや糖質が控えめ
オートミール一食あたりの適量は、30gです。
そして、オートミールの一食分は、白米(茶碗1杯・150g)や食パン(6枚切り1枚・60g)の一食分と比較すると、カロリーや糖質は控えめです。
30gでは量が少なく感じるかもしれません。しかしオートミールは前述したように、少量でも満腹感を得られやすい食品です。
栄養素が豊富
オートミールには食物繊維のほかに、鉄分、カルシウム、ビタミンB1、ビタミンE、たんぱく質など豊富な栄養素が含まれています。
オートミール5つのデメリット
便秘になることもある
オートミールは食物繊維が豊富なことから、便秘予防を目的に食べる人もいると思います。しかしオートミールを食べて、かえって便秘になったり便秘が悪化したりすることもあります。
その理由は、オートミールに含まれている「不溶性」の食物繊維にあります。
食物繊維には「便を軟らかくする水溶性食物繊維」と、「便の”かさ”を増やす不溶性食物繊維」の2種類あります。
このうち不溶性食物繊維は摂り過ぎると、お腹が張ったり便秘を引き起こしたりする原因につながります。
オートミールには水溶性、不溶性どちらの食物繊維も含まれていますが、商品によっては不溶性食物繊維の方が多いものもあります。特に日ごろ不溶性食物繊維を多く摂っている方は、便秘にならないためにもオートミールを食べ過ぎないよう心がけましょう。
消化不良を起こすこともある
オートミールを食べて、下痢になったり膨満感を感じたりする人もいます。
前述したように、オートミールは食物繊維の多い食品です。食物繊維は食べてから消化するまでに、長い時間がかかります。つまりオートミールは「消化の悪い」食べ物なのです。
そのため、オートミールを食べる量が多過ぎると、胃や腸に負担がかかり、消化不良となって下痢やお腹の張りを起こすこともあるのです。
栄養不足になることもある
栄養素が豊富なオートミール。だからといってオートミールだけでは栄養不足です。
たとえば体を作るために欠かせないタンパク質。1日に必要なタンパク質の推奨量は、男性が60g、女性では50gです。
オートミールにはタンパク質が含まれていますが、一食分(30g)に含まれる量はたったの4.4g。たとえオートミールを朝昼晩に食べたとしても、たんぱく質の量は全然足りません。
ほかの栄養素も種類は豊富ですが、オートミール一食分でみると、量はそれほど多くありません。オートミールの栄養だけに頼った食生活は控えましょう。
太ることもある
ヘルシーなイメージのあるオートミールですが、100gあたりでカロリーを比較すると、オートミールは白米より高め。(オートミール:350kcal、白米:156kcal)。そのため、1食分(30g)を超えて食べ続けると、太る原因になります。
また、そのままでは味気ないので、アレンジや味付けをして食べる人もいると思います。
牛乳を加えたり、ドライフルーツやジャム、ナッツ類をトッピングしたりといった食べ方は、高カロリーにつながりやすくなります。特にダイエットとしてオートミールを食べるときは、味付けやトッピングが高カロリーにならないよう気をつけましょう。
美味しそうに見えない
オートミールは、そのままでも、調理しても、”美味しそうには見えない“のもデメリットの1つです。そのため食感や見た目の悪さなどで、好き嫌いが分かれる食品でもあります。
たとえば、オートミールは水分を加えると食感が柔らかくなります。さらに加熱した場合は粘りが出て、ドロドロな食感になるタイプも多いです。
反対に、そのままであれば(水分を加えず加熱もしない)見た目はパラパラしていますが、食感はボソボソモソモソ、味気ない噛みごたえになります。
下の写真はオートミールに、ナッツやヨーグルトを加えた例です。左は混ぜる前、右は、混ぜた状態です。
ナッツを加えることで歯ごたえが出ますので、オートミールだけより食べ心地は良くなります。しかし見た目は、あまり美味しそうに見えないのが、お分かりいただけると思います。
オートミールを選ぶときの目安
オートミールは、オーツ麦を脱穀した後、調理しやすく加工したものです。加工方法の違いによって次のようなタイプがあります。それぞれ食感が異なります。
スティールカットオーツ(生)
- もみ殻を取り除いたオーツ麦を2~3つにカットしたもの。生タイプ。
- ほどよい硬さ、プチプチとした食感。
- 加熱加工されていないので、水や牛乳などを加えてお鍋で20~30分程度煮るなど、加熱調理する必要があります。
- 調理の手間はかかりますが、外皮や胚芽が残っているので栄養価が高く、少量でも満足感を得られるので、ダイエット食品として人気があります。
- オートミール上級者向き
スティールカットのオートミール
ロールドオーツ(加熱済み)
- もみ殻を取り除いたオーツ麦を蒸した後、平たく伸ばして乾燥させたもの。押し麦ともよばれます。
- 粒は大きくて厚みがあり、しっかりしています。
- 蒸してあるので、そのまま食べることもできます。
- 水やスープなどを加え、電子レンジなどで軽く加熱するといった簡単な方法で、お粥やリゾットのように食べられます。
- 粘り気が少なく、適度な硬さの食感。
- オートミール経験者向き
ロールドオーツのオートミール
クイックオーツ(加熱済み)
- ロールドオーツを細かく砕いたもの。
- 加熱加工されているので、そのまま食べることができます。
- 熱湯を加えたり、スープに入れるだけで、お粥やリゾットのように食べられます。
- 加熱するとドロドロとした食感やねっとりした粘り気が出ます。
クイックオーツのオートミール
インスタントオーツ(加熱済み)
- 細かくカットしたロールドオーツを加熱調理し、乾燥させたもの。味付けされているものもあります。
- 加熱加工されているので、そのまま食べることができます。
- やわらかい食感。
- 加熱すると、ドロドロとした食感や糊のようなとろみが出ます。
インスタントオーツのオートミール
国産にこだわる方には、ムソーのオートミールがおすすめ
(まめ知識)オートミールとグラノーラとの違い
オートミールの原材料はオーツ麦です。
オーツ麦を脱穀し(もみ殻を取り除く)、その後、蒸して平たく伸ばし、乾燥させたものが主流です。
蒸したタイプであれば、そのまま食べることができます。しかし、そのままでは味が淡白でおいしくないため、はちみつなどで甘みを加えたり、加熱して味付けしたりといった食べ方が一般的です。
グラノーラの原材料には、明確な決まりがありません。
一般的には、オーツ麦や大麦といった穀物に、ナッツやドライフルーツなどを混ぜ、はちみつや砂糖、オイルなどを加えて、オーブンでカリカリになるまで焼き上げたものが多いです。
オートミールとは異なり、すでにはちみつや砂糖などで味が付いていますので、そのままでおいしく食べられます。
オートミールの食べ方
そのままで食べる
加熱済みのオートミールであれば、ヨーグルトに混ぜたり、インスタントスープにトッピングとして入れたりなど、そのままで食べることができます。
そのままで食べる場合は、クイックオーツやインスタントオーツタイプのオートミールが向いています。
お粥にする
お水と塩だけのシンプルなお粥から、スープ、めんつゆなどを使って、洋風リゾットや和風の雑炊のようなアレンジも人気のレシピです。
離乳食であれば、クイックオーツやインスタントオーツタイプのオートミールが向いています。
オーバーナイトオートミールをつくる
オーバーナイトオートミールとは、オートミールを水や牛乳、豆乳、アーモンドミルクなどに一晩浸して、柔らかくする方法です。食べるときに、フルーツやナッツ、はちみつを加えるのもおすすめです。
オーバーナイトオートミールには、ロールドオーツタイプのオートミールが向いています。
クッキーやスコーンなどの材料に
クッキーやスコーン、パン、マフィン、ビスケット、グラノーラなどの材料としても利用できます
米化する
“米化” はオートミールをご飯のように食べる方法です。
お粥ではなく、ご飯に近い食感になるよう、水の量や加熱時間を調整することがポイントです。
粒がしっかりとしたロールドオーツが向いています。
まとめ
健康やダイエット、赤ちゃんの離乳食のためにオートミールを食生活に取り入れるのであれば、無添加のオートミールがおすすめです。
どれを選べば良いのか迷ったときには、おすすめの無添加オートミールを参考にしてみてください。