人懐っこくて見た目も可愛いインコ。愛くるしい姿や動作を見ているだけで、心が和みますよね。
大切なインコには、いつも元気で長生きして欲しいので、できれば安全な餌を与えたいと考えている飼い主さんは多いと思います。
ここではインコに安全な餌を与えたいと考える方に、インコ用の餌をご紹介します。
主食となるインコの餌にはシードとペレットの2種類ある
インコの餌にはシードとペレットの2種類あります。それぞれの特徴、メリット・デメリットを紹介します。
シードの特徴
シードの原料はヒエ・アワ・キビなど植物の種子です。数種類の種子がブレンドされているタイプが一般的です。
シードには殻つき、殻なしがあります。
殻つきシードは殻なしシードより栄養価が高いので、通常は皮付きのものがおすすめです。
殻なしシードは生後1ヶ月~6ヶ月くらいの幼鳥や、硬いものが食べられないような体力の落ちているインコに向いています。
シードのメリット
- 原料は植物の種子なので、自然の餌に近い
- 殻付きのシードの場合、殻をむいて食べることでストレス解消になる
シードのデメリット
- シードは種子に含まれる栄養素しか摂れない
ビタミンやミネラル、カルシウムなどが不足しがち - 栄養不足を防ぐため、栄養素を補う必要がある
補う必要のあるものは、たとえば青菜などの副食や、ボレー粉・カトルボーン(*)といったカルシウムなど
* ボレー粉とは牡蠣殻を細かく砕いたもの、カトルボーンはイカの甲を乾燥・加工されたもの - 皮が溜まるので、餌切れに気づきにくい
皮が餌入れの中に残るので、餌の残量が分かりにくい
毎日皮を吹き飛ばすなど、こまめな掃除と餌の残量チェックが必要
ペレットの特徴
ペレットはインコに必要な栄養素がバランスよく配合された、人工的に作られた総合栄養食です。
インコに必要な栄養は、ペレットだけでまかなえます。
ペレットは、主に外国産が主流です。
ペレットのメリット
- ペレットだけで必要な栄養を満たすことができる
ほかの栄養素を補う必要が無い - シードに比べるとペレットの方が消化に良い
- シードに比べて餌の残量がわかりやすい
ペレットのデメリット
- 味が単調なので、食いつきの悪いことがある
- 人工的に作られているため、インコの嗜好性が低いこともある
- 原材料の安全性に不安が残る
製品によっては原材料が不明瞭 - 添加物の安全性に不安が残る
色付きのペレットでは、どのような着色料が使われているのか不明瞭な場合がある
インコ用の餌おすすめ8選
【国産】黒瀬ペットフード 小鳥の主食 シードミックスベジタプラス
国内で農薬を使用せず栽培されたアワ・キビ・ヒエ・カナリーシードに、野菜などがバランスよく配合されたシードミックスです。
タイプ:シード(ミックス)
原料:あわ、きび、ひえ、カナリーシード、大豆、カキガラ、みかんの皮、にんじん、小松菜、ブロッコリー、大根葉、昆布、焼海苔
産地:黄粟(北海道)、赤粟(長崎)、茶黍・黄黍(北海道)、稗(北海道)、カナリーシード(北海道)
※状況により、産地が変わる場合があります。
【国産】黒瀬ペットフード 小鳥の主食3種ブレンド
国内で農薬を使用せず栽培された、3種類の穀物(アワ・ヒエ・キビ)が配合されたシードミックスです。
基本のアワ・ヒエ・キビは、高栄養価なひまわりの種、麻の実、ナタネ、エゴマなどの油種子に比べると、とてもヘルシーな穀物です。肥満対策にもおすすめです。
タイプ:シード(ミックス)
原料:国産あわ、国産ひえ、国産きび
産地:黄粟(北海道)、赤粟(長崎)、茶黍・黄黍(北海道)、稗(北海道)
※状況により、産地が変わる場合があります。
黒瀬ペットフードさんは、不純物を除去する選別の精度を高める工夫や、品質を保持する脱酸素剤の同封など、丁寧な加工をモットーとしているメーカーです。
mania(マニア) プロショップ専用 セキセイインコ
セキセイインコの健康を考え皮付の穀物で特殊配合されたプロショップ専用フード。ボレー粉などで栄養バランスを補った皮付きシードです。
6種の野菜と3種のフルーツで穀物だけでは不足しがちな栄養を補います。
野菜顆粒にはケール、大麦若葉、モロヘイヤ、カボチャ、ニンジン、チンゲン菜の栄養、フルーツ顆粒にはイチゴ、リンゴ、バナナの栄養が含まれています。
ほかにもアミノ酸、クロレラ、ビタミン、ミネラル、オリゴ糖、ボレー粉が配合されています。ボレー粉は、カルシウムの良い供給源になりますので、後から買って混ぜる必要がありません。
タイプ:シード(ミックス)
原料:ヒエ、ムキオート麦、シード、アワ、キビ、赤キビ、ニガシード、ボレー粉、野菜顆粒(ケール、大麦若葉、モロヘイヤ、カボチャ、ニンジン、チンゲン菜)、フルーツ顆粒(イチゴ、リンゴ、バナナ)、ビール酵母、オリゴ糖、クロレラ、トウガラシ(※)
(※)トウガラシ(唐辛子)には、カプサイシンやカロテン、ビタミンなど豊富な栄養が含まれています。小鳥たちは辛み成分を感じにくく、自然界では唐辛子を好んで食べており、欧米などでは古くから唐辛子を配合したごはんがあると言われています。
オゾン洗浄済 ・脱酸素剤入り
【国産】小鳥ミックス
CAPのシードは、日本各地(※)の契約農家さんから仕入れた有機栽培、農薬不使用栽培(栽培時農薬不使用)の雑穀で作られています。
「小鳥ミックス」は、脂肪分を抑えた独自配合の、主食用オリジナルシードミックスです。健康なインコだけはなく、 減量中・療養中のインコや老鳥でも日常的に使えます。
タイプ:シード(ミックス)
原料:ヒエ・キビ(黒・茶)・アワ(白) (配合比率 5:1:2)
(※)産地:岩手県・福岡県・長崎県・北海道ほか
H・H・J ハッピーホリデイ カスタムラックス セキセイブレンド
カスタムラックスは、発芽するほど新鮮な種子や木の実を厳選して配合された、セキセイインコ類の専用フード。高品質の自然原料が、豊富にバランスよく配合されています。
自然の食事に限りなく近づけ、さらに栄養価が保たれるよう、殻付の種子にこだわっています。
また食事を単なる栄養補給だけのものと考えず、配合する種子の種類を豊富にするなど、採食エンリッチメント(※)も考慮して作られています。
色や硬さ、大きさなどが異なる、様々な種子を、剥きながら食べることにより、食事そのものが遊びや学習にもなります。
※採食エンリッチメントとは、野生本来の自然界のような採食行動がとれるよう、餌の種類を増やしたり、与え方を工夫したりすること。
タイプ:シード(ミックス)
原料:玄あわ、赤あわ、カナリーシード、玄ひえ、赤ひえ、玄きび、赤きび、青米、大麦、麻の実、大根の種
製造国:日本
【農薬不使用】ANIF 小鳥さんのごはん 皮付き
文鳥やキンカチョウの小さな鳥から、オカメインコなどの中型鳥まで、毎日の主食として使える無農薬の餌です。
消化不良を起こしにくくさせるために、消化性の悪いキビを少なくし、脂質が増えすぎないよう、カナリーシードも少なく配合されています。
品質の劣化、菌やカビの繁殖を避けるため、空気の入らないバリア袋を使った真空パックでの包装です。
タイプ:シード(ミックス)
原料:ひえ, あわ, きび、カナリーシード
(配合比率 ヒエ 50% あわ 30% きび 10% カナリーシード 10%)
ヒエ、あわ、キビはインド製、カナリーシードはカナダ製
【国内製造ペレット】黒瀬ペットフード NEO 超小粒タイプ
優れた栄養バランスで、長く健康的な生活を送れるようにと、動物医薬品メーカーさんと開発したペレットタイプの総合栄養食です。
オメガ3脂肪酸を摂取するためのアマニ油や、抗酸化作用、抗菌作用、食欲増進、ストレス軽減が期待できるハーブエキス(オレガノ抽出物、タイム抽出物、ローズマリー抽出物、シナモン抽出物、とうがらし抽出物)が配合されています。
安心安全の国内製造。無着色で保存料も不使用です。
粒タイプは約1ミリサイズで小さい小鳥などでも食べやすくなっています。
タイプ:ペレット
原料:コーングリッツ、米粉、小麦粉、脱脂大豆、大豆粉、脱脂米ぬか、炭酸カルシウム、アルファルファミール、発酵脱脂大豆、植物性油脂、アマニ油、卵殻カルシウム、ケルプミール、食塩、ビール酵母、乳酸菌、ドリセラーゼ、飼料用酵母、パン酵母、水酸化カルシウム、カラメル、リパーゼ、ローズマリー抽出物、オレガノ抽出物、タイム抽出物、シナモン抽出物、とうがらし抽出物、イノシトール、ビタミンA、ビタミンD3、酢酸dl-α-トコフェロール、硝酸チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、シアノコバラミン、葉酸、D-パントテン酸カルシウム、ニコチン酸、メナジオン亜硫酸水素ナトリウム、d-ビオチン、L-アスコルビン酸カルシウム、塩化コリン、硫酸鉄、硫酸銅、硫酸亜鉛、硫酸マンガン、ヨウ素酸カルシウム、塩化カリウム、硫酸コバルト、酸化マグネシウム、DL-メチオニン、塩酸L-リジン、L-トリプトファン、L-アルギニン、L-トレオニン、イソロイシン、L-バリン、ロイシン、L-グルタミン、DL-アラニン、グリシン、L-ヒスチジン
【有機ペレット】HARRISON’S BIRD FOODS(ハリソンバードフード)
USDA(米国農務省)による厳しいガイドラインからオーガニック認証を受けた、高品質な100%オーガニックペレットです。
必要な栄養素をバランスよく摂取できます。
「ハリソンバードフード」は30年以上の研究を経て作られ、世界中の鳥専門獣医師から信頼されているペレットです。
農薬、保存料、人工着色料、人工香料、人工甘味料は一切不使用。
タイプ:ペレット
原料:
*トウモロコシ、*ハダカムギ、*皮付アワ、*炒り大豆、*エンドウ豆、*レンズ豆、*ピーナッツ、*ひまわりの種、*挽き割り炒りオーツ麦、*アルファルファ、*玄米、*チアシード、炭酸カルシウム、ベントナイト、混合トコフェロール(ビタミンE供給源)、昆布、食塩、*藻類、ビタミン/ミネラルサプリメント(酢酸ビタミンA、ビタミンD3、酢酸dl-α-トコフェロール、ビタミンB12、リボフラビン、d-パントテン酸カルシウム、ナイアシン、塩酸ピリドキシン、ビオチン、硝酸チアミン、葉酸、硫酸亜鉛、硫酸マンガン、硫酸銅、炭酸カルシウム、*ひまわり油)
*認定有機原材料
まとめ
インコの餌にはシードとペレットの2種類あり、それぞれにメリット、デメリットがあります。
飼っているインコのタイプに合わせて、選んであげましょう。